2016/10/25 12:41

植物精油を猫に使用することについてご心配される飼い主さんの声がございます。ネコ科の動物は遺伝的に植物精油の成分を上手く代謝することができないといわれています。猫は元来、雑食の犬と違って肉食動物で、植物を栄養として利用することができません。猫が精油を上手く代謝できないのは、こうした食性の違いと関連があるようです。実際、猫の植物精油中毒症状の原因とされているのはティートゥリー配合のシャンプーやノミ防除用商品でした。そして中毒事例のそのほとんどは高濃度でティートゥリーが配合された商品を皮膚に対して使用したケースでした。一定量以上のティーツリー精油自体を舐めたり、直接皮膚に付けることによって経皮吸収されたりして、中毒症状が起こることが確認されています。


弊社の消臭剤は精油を気化発散させるため、完全な気体成分です。消臭剤本体をネコが直接舐めたり、皮膚に付着させないために専用容器等に入れておりこのような事故を防いでいます。

空気中に漂う精油成分についても、微量の植物精油を少しづつ揮発させ、自然の森林のような精油成分環境に近づけようとする程度の濃度ですので安心してご使用ください。(もちろんそれでも森林のフィトンチッド成分量には及びません。)


一部、植物精油成分は代謝・排出されずに猫や犬の体内に蓄積されていく可能性があるという人がいますが、空気中の精油成分とはもともと自然界に存在します。微量の空気中の精油成分が蓄積して害になるというのが事実であれば、森の植物から揮発する精油成分を生まれた瞬間から日々吸い込んで暮らしているはずの野生の動物がどうしてこれまで生き延びているのか説明ができません。

また、植物精油は有機化合物で金属のように安定した物質ではありません。放置すると変化していく性質のものです。この点から言っても、安定した無機物である重金属と同じように体内で働くことはないと言えます。

いずれにしても、お部屋に微量の植物精油成分を軽く漂わせることによって経皮吸収のような中毒症状が起きることは考えられないと言われています。

※当商品に使用しているフィトンチッドは15年以上利用されてきておりますが、ペットに悪影響がでたという事例は過去一件もありません。ただ、それでも心配だという飼い主さんへはご使用をおすすめしておりません。